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#416 25/01/04

おばーちゃんのヤギミルク石鹸(自然品とはどこまで自然か)

拙文#415(つまり前号)にメンキャップ社のウエブサイトが完成したと書いた。するとたちまち数日でかなり多くの方々からこの「おばーちゃんのヤギミルク石鹸」の注文を頂いた。その数およそ100ケである。

ハンデイを抱えた従業員たちは大層喜んで早速石鹸のパックを作る作業を始めた。ところがである。従業員の一人がかなりの数の石鹸にカビが生えていることを発見した。だいたい、石鹸にカビが生えるという話は「老生」はこの年まで聞いたことがなかった。勿論見たこともない。

石鹸というものは食品ではない。勿論、このカビが使用した場合に皮膚にいかなる影響を与えるかについては知るよしもない。ただカビというだけで相手の正体を確認したわけでもない。そこである研究機関に先ず正体を特定してもらうべく、サンプルを発送した。特定可能なのかどうかも現時点では不明である。嫌がる相手にお願いして引き受けてもらったのが昨日である。時間は掛かりそうである。

ともかく、安全性が確認されるまでは販売は中断することを即時決定した。そ

して、注文を頂いた方々に正直にありのままをお知らせと同時にお詫びのメールを打っている最中である。

この石鹸が入港して配達されたのはおよそ一ヶ月前である。数千個の中の数個の石鹸にカビ状のものを見たことは事実である。年末年始の休日を含んだ一ヶ月でカビというのは生えるものなのであろうか?また、冬にカビというのも何となく頷けない。ともかく異常なことは明白である。

この事実から、メーカーが防カビ剤を含む化学品は一切使っていないというのは事実と考えてもよいのではないだろうか。多くの自然石鹸は口をそろえて自然品と言うが、実はカビを防ぐ化学品を使っているのであろうか?全くナチュラルなものでカビを防ぐ物質はあるのだろうか?そして、その存在をこのメーカーだけが知らないのであろうか?ありそうもないと「老生」の常識は言う。どなたか読者のなかにこの辺りの事情をご存知の方はおられないであろうか?もしご存知ならご教示お願い致したく。

「老生」は静岡県の浜名湖の近くに住んでいる。暑い夏の日にシャワーを浴びて石鹸を使う、あるいは寒い冬の日に浴槽に浸かっても同じである。ともかく石鹸を使う場合、自分が排出する己の皮膚の死骸に防カビ剤のえたいの知れない化学品を加えたものが、最終的に浜名湖に流入すると考えると不気味である。

「老生」は積極的な環境保護活動家ではないが、環境には関心はある。愛する浜名湖が汚れるのに手を貸す気持ちはまったくない。それこそがメンキャップ社の取り扱い品目のトップバッターとしてこのニュージーランドの石鹸を選んだ理由の一つであった。

とりあえず、メーカーにありのままに報告したが、帰ってきた答えは予期したとおり、カビなどはこれまでに全く経験がないというものであった。無論調べてみるとの約束はあったが、自信がなさそうな口調である。

この騒動の最中に「老生」の3つの会社のうちの一つである合弁会社の英国人パートナーが来日した。『何を騒いでいるのか』と「老生」に質問があった。隠しても意味もないことなので、ありのままに説明した。すると彼は即座に言った。『私は石鹸のカビなどは気にしない。だから20ケばかり買わせてくれ』と言ってくれた。

これが、メンキャップ社から販売した『おばーちゃんのヤギミルク石鹸』の最初のものであった。そしてその販売相手は外国人だったのである。

「老生」自身も石鹸のカビに対する個人的反応はこのパートナーのそれと同じであったので、およそ10日前からカビの特に多いものを使い始めた。これまでのところでは「老生」の皮膚にはなにも異常は起こっていない。

「老生」の面の皮が異常に厚いからであろうか?そうかも知れない。


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