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#392 13/09/03

水上でも陸上でも満足な性能な水陸両用車

9月6日付けの「ニューサイエンテイスト」によれば、英国で従来にない全く新しい水陸両用車が開発されたとのことである。水上でのスピードが時速50キロ、陸上でのスピードが160キロとのことである。まったく満足な速度ではないか?

このニュースを目にした「老生」は直ちに英国のパートナーへ電話した。もちろんパートナーからこの開発者に接触してもらうためである。しかも、このパートナーは来週の月曜日に来日の予定である。また、この水陸両用車は今週中に発表されるとのことである。この際、スピードこそ重要である。

雑誌の記事を引用して紹介しよう。

『使い物になるスピードで水上も陸上も軽快に走る水陸両用車をこれまで誰も考えなかったのだろうか?これまで開発された代物は重たく、パワー不足で、なお時速10キロ程度の水上のスピードで、実際には使い物にならないものであった。

『7年間の開発期間で60以上のパテントを持つ英国のエンジニアリング会社がこの壁を破ると豪語している。今週中に(つまり9月6日か?)アクア・スポーツ社が発表するものであるが、性能は、陸上での最大速度が160キロ、水上での最大速度は50キロと、2001年7月に本誌がレポートしたとおりである。

『定価はおそらく5万ポンド(約1000万円)になるだろう、とワーリックにあるこの会社のギブス・テクノロジー社では言う。同社では裕福な水上スポーツ愛好家には売れると見ている。特に、フロリダや北米の五大湖地域やギリシャの内水面では売れると期待されている。また、自動車メーカーに対してライセンス生産も検討したい、と言う。

『従来の水陸両用車は、と同社の社長ニール・ジェンキンス氏は語る、陸上重点あるいは水上重点、つまりボートかのどちらかだった。「アクアダは最初から水陸両用の考え方で開発したもので、車輪のついたボートでもなく、耐水性のある自動車でもありません」

『従来のものの問題点は、在来型のスクリューを使って水を押し分けて前進するので船首波を発生させる。1942年型フォルクスワーゲン・ビートルをベースに開発されたスイムワーゲンから1960年代のアンフィカーまで、いずれも時速10キロ程度で、「まっとうな水陸両用車のスピードはそんな使い物にならないものではありません」とジェンキンス氏は言う。

『ジェンキンス氏の回答は座席数3、軽量コンポジット製で、船体を水上に浮かしてプレーニングさせるだけのパワーを備えている。これを実現するためにギブス社はジェットスキーに用いられるような小型のウオータージェットポンプを開発した。このポンプは小型ながら1トンのスラストを発生させる。普通高速ボートに使用されるジェットポンプと比べてサイズで半分、重量で三分の一程度のポンプの実現である。

『2.5リットルのガソリンエンジンからパワーを受けて、このポンプは時速50キロをひねり出す。浅いV字型の抵抗が少ない船型による助けがあることはいうまでもない。ジェンキンス氏によれば、この船体は陸上走行にも安全が確保されている。アルミニウムの耐圧工夫があるので、EUでは必須の安全テストにパスしている。

『アクアダのコンピューター制御の車輪格納装置は、まるで懐かしのジェームス・ボンドのロータスエスプリベースのいわゆるボンドカー、つまり「わたしを愛したスパイ」にでてくる車そのものである。水上に乗り出すとき、車輪はハンドルおよびトランスミッションと切り離された上で格納される。突堤から離れるに十分なタイヤだけが突き出している。

『英国では時速10キロの水上の速度制限があるため、テームス川のような広い水域では問題がない。「この車の操作性には悲観的にみる必要はまったくありません」とロンドン港湾局のレイ・ブレア氏は言う。波の発生を極度に抑えているアクアダのようなプレーニングをする船の走航には全くないと同氏は言う。

さて、「老生」はこのボート兼自動車の日本における最初のオーナーになるという名誉を得ると同時にビジネスにおいてもこの製品を日本で最初の紹介者になる積もりである。まだまだ世界にはビジネスチャンスはたくさんあるものである。

ちょうどこの原稿が完成したとき、パートナーから電話が入った。相手方の責任者とまさにタッチの差で連絡がとれたという。めでたしめでたしである。まさにビジネスはスピードなのである。金曜日の業務時間が終わる1時間前にこちらから電話し、この会社と連絡をとらなければ来日したら死刑を宣告するという脅迫がどうやら効果があったらしい。


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