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#351 11/02/03

湖水地方のミネラル・ウオーター

数日前に「老生」の経営する会社の英国人パートナーが来日した。飛行機を降り立った彼は、ミネラル・ウオーターの小瓶を、最近、特に若い女性の間で流行を見せているように、手に持っているではないか!ちょうど喉が渇いていた「老生」はその水をくれと頼んだ。飲んでみると結構いける味であった。

昔と違って、昨今は相当多くのミネラル・ウオーターが出回っている。ペリエ、エビアン、コントレックス、ビッテルなどが代表的であろうか。勿論その他にも数多くある。こういった水を手に持って街頭を歩くのがどうやら若い人々、なかんずく若い女性の間で最近の流行のようである。

例えば東京で渋谷辺りの繁華街のどこかに腰を据えて観察してみると、水の瓶を手に持った人々が全体のおよそ2割はいるのではなかろうか?そういう次第で、「老生」はこの英国の湖水地方産のミネラル・ウオーターをビジネスにしたくなった。今のところ、どのように販売するかは全く頭にない。だが、例えばこのページ#153に書いた精神障害者の雇用を目的とした会社がインターネットで通信販売することも可能ではないか?

英国のパートナーが持参したミネラル・ウオーターの名前は『レークランドの柳の水』という。観光地として有名な湖水地方の産である。この地方に観光に出かける日本人観光客の数は膨大なので、おそらくこのミネラル・ウオーターを味わった人も相当数であろう。

という訳で、気の早い「老生」は既にして、この水のメーカーに接触して、更に詳しい情報を求めた次第である。返答はEメールで即刻届いた。近代的な電子機器のお陰である。このメーカーは比較的新しく、会社設立は数年前である。だが、これまではそこそこ成功していると言って良かろう。

この会社の販売担当役員は次のように言う、『レークランドの柳の水は競争の激しいミネラル・ウオーター業界で新境地を開いたと思っています。このサリシンを含んだ水は非常にユニークなもので、イギリスで初めて「デザイナー・ウオーター」というコンセプトを作ったと思います。ヨーロッパ以外の地域でも、こういった全く自然の水の市場が最近は急成長中であり、特にアメリカや日本などでは、『水による癒し』とも呼ばれています。当社では年間1億リットルまで独占的に採水する許可を得ています』

「老生」の次なる質問は、そのサリシンなる物質は何なのか、というものであったが、即刻返答があった。サリシンはアスピリン様物質で、心臓病を予防しその効果は男性で44%、女性で30%に達するとのこと。同時に、DVTと呼ばれる血管のトラブル、つまり血栓症を防ぐ由である。それだけではなく、このサリシンは湿疹や乾癬にも有効というではないか。

ミネラル・ウオータの瓶の手持ちというファッション性に加えて、通常の家庭では常備薬であるアスピリンの代わりにもなるとは話がうま過ぎる感じさえする。更に、このサリシンは柳の木の樹皮から抽出されるもので、長年医師には認められてきたものらしい。『長年』と簡単に言ってしまったが、実は古代エジプトやギリシャ時代かららしく、近代医薬の開祖といわれるヒポクラテスにも認められていたとの事である。

ストーリー性もあり人々の興味を引くであろうが、何かあまりにもうま過ぎるしないでもない。このような商品の輸入販売を見逃す手はない、と「老生」の右脳がしきりに囁く。いずれにしても「老生」の会社の主要業務は輸出入である。小売は苦手だが、輸入・卸売りは日常業務である。日本市場への輸入独占権は取得できるだろうか?本文を書いている現在では、確固たる自信はないが、英国のパートナーの協力も得られよう。パートナーは既に「老生」に対して次のようなウエブサイトを残して今日成田を発って帰国した(www.female.co.uk)。このサイトを開いて見ると更なる情報が集まった。

アスピリンについての情報の山である。アスピリンは一度に定量摂取より、少量を毎日続けて飲むのが「コツ」とある。そうすると各種の心臓疾患、前立腺のトラブルや血栓症を防ぐだけでなく、何と肺ガンや大腸ガンまで防げると言うではないか!

もしこれが正しければ、ためらう理由は全くない。どのように販売するかは、この際横に置いて、独占輸入権の取得に全力投球すべきである。その見通しが立った時点から、今度は販売をいかに行うかにつき、またまた全力投球である。獲物の鳥がまだ空中を飛んでいる時点で料理方法を考えるのは愚かなことである。先ずは、その獲物を打ち落とすのが先である。日本語ではこれを『獲らぬ狸の皮算用』という。先ずは鳥にせよ魚にせよ、あるいは狸でも、先ずは獲ることが先決である。「老生」の基本姿勢は正しいであろうか?そうである事を願うのみである。


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