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#332 28/10/02

暴風雨の連続の後には3000年続く旱魃

10月27日の英文読売に、英国のインデペンデント紙からの引用で驚くべき記事がある。書き手はスチーブ・コナーという同紙の科学記事の編集者である。どうやらインデペンデントと読売新聞の間にはある種の契約があり、読売には時折インデペンデントからの引用記事が出ることは知っていた。ともかく、そのコナー氏の記事を下記のように引用させて頂く:

「今後数百年の天気予報をお知らせしよう・・・まず雨に次ぐ雨である。雨が落ち着いたら今度はおよそ3,000年も続く旱魃である。

「この遠い将来を見据えた天気予報は、過去14,000年前の北大西洋における暴風雨の発生を調べた科学者グループによって、本日発表されたものである。

「北米北東部にある21の湖の底にある沈殿物を分析し、それとグリーンランドから採取した氷のコアと比較した地質学者の結論では、暴風雨が襲うであろうことを予測した。バーリントンにあるバーモント大学のアンダース・ノーレンとそのグループは、3,000年のサイクルで強烈な風雨が襲い、この過去14,000年で5回目の暴風期間に目下入りつつあることを発見した。

「ノーレン博士は、『もしもこのサイクルが続くとすれば、巨大な洪水を引き起こす猛烈な暴風雨の頻度と、その過酷さは、今後数百年は引き続いて発生するでしょう』と言う。

「地質学者は湖の堆積物を分析した。その理由は人間活動・・・特に化石燃料が使われることを意味するが・・・が始まる前の気候の自然な変化を知りたかったからである。化石燃料の使用によって地球の温室効果のインパクトがあるからである。

「ノーレン博士は言う、『全てのコアにある暴風雨によって起こった洪水で流れ込んだ堆積物の層を探しました。これらの層の中あるいは周辺にある有機物を放射性炭素年代測定法で調べると、洪水が起こった年代を知ることが出来ました。

「ネイチュアー誌で発表されたこの研究によれば、湖に残された堆積物は洪水の結果であり、定期的に3,000年前後をピークとして起こったことが判明した。

「科学者達の言では、『我々が入手したデータによれば、過去14,000年の間に4つのピークがあり、それぞれおよそ2,600年前、5,800年前、9,100年前、11,900年前を示しています』

「チーム・メンバーの一人のジョン・ビアマンは今回のサイクルの発見は絶妙なタイミングだったという。『最後の暴風雨はおよそ3,000年前に来ました』

ノーレン博士が言うには、湖の堆積物は米国のニュー・イングランド地方の過去の気象条件を反映しているが、英国や他のヨーロッパも同じパターンを繰り返すかもしれないとのことである。

さて、「老生」が生きている間には、洪水も旱魃も起きはしまい。だから、正直に言えば、「老生」がこれらの危機に対して意見を言っても全く意味がない。なにしろ、ノーレン博士の言では、最も近い暴風雨でも今から2,600年経ってからのことである。その時仮に「老生」が生きていたとしても、年齢は2,680年前後である。

とてもそのようなことは不可能である。だから、「老生」としては、これら科学者の予想が正しいとしても、これはただ忘れる以外に出来ることはない。一つだけ「老生」にとってもっと重要なことは、20XX年の誕生日に死ぬと決めて、2000年2月29日付に書いた拙文#161にあるように、その際にラスト・ドリンクとして選ぶウイスキーの銘柄である。最近奇妙な経緯であるバーボン・ウイスキーと出会った。その名はワイルド・ターキー17年ものである。このバーボンは「老生」がこの年齢まで世界各地で飲んだウイスキーの中で最高の味である。

そういう次第で「老生」の選ぶラスト・ドリンクはワイルド・ターキー17年ということに落ち着いてしまった。英国の友人たちよ、悪く思わないで頂きたい。「老生」にはバーボンの刺激が堪らないのだ。また、死ぬと決めた以上は肝臓の数値などはクソクラエである。


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