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#219 22/12/00

役人天国日本(その2)

12月22日付の英文読売新聞によれば、郵政省傘下の外郭団体の一つがまたしても悪事を働いた由。どうもこの国のこういった団体の多くの人々は善悪の感覚が失っているように思われる。そういう人々は国民の血税を吸うことを仕事と考えているのではないか?

新聞記事を引用する:

「郵政省の傘下の郵便貯金推進協会(『老生』の直訳であり正式な日本語の名称は知らない)が、1998年3月までの5年間に1億2千万円の所得隠しを行った。また、同協会は経理処理方法と間違いから発生した1.2億円の所得申告を怠った。東京の税務当局は同協会に対して、約9千万円の追徴課税を命じた。

「同協会は全国に郵貯ホールその他の施設を運営している。伝えられるところでは、同協会はこれらホールや施設用に購入したテーブルや卓上食器類の購入日付をごまかしたり、支払い日付を次の会計年度に延ばしたりして、それによって経費を増やしたりあるいは収入を減らしたりの操作を行った。

「加えて、同協会は、結婚式やホール使用から発生する収入の一部を計上しなかったが、これらの操作ははっきり意図的な所得隠しとみなされる。

「同協会のような政府関連団体は公益法人として扱われている、そして福祉活動から得られる収入には税金が掛からない。公益法人の収入に対する税金は、福祉的なものは別にして、税率も普通の会社にたいする税率よりも低い。

「協会関係者の言では、税務署との間に『見解の相違』があったが、協会としてはすでに追徴税を支払ったとのことである。

「協会は郵便貯金のプロモートと15ケ所のセレモニーホールの運営、栃木県と三重県にあるリゾート施設の運営を目的として1977に設立されたものである。昨年度の収入は3千7百万円で利益は2千万円であった。役員の一人と四名の監査役はすべて郵政省のOBである。

「現在、協会最高責任者(会長)の席は空席になっているが、従来から郵政省次官がこの席を埋めるのが慣わしである。かくして同協会は郵政省の高官達のおいしい天下り先になっている。

さて、「老生」としては残念ながらこのニュースには全く驚かない。この程度の悪事はいまこの瞬間にも日本のどこかで行われているに違いない。利益隠しは当然ながら悪事である。官僚と政治家の一部はこのような政府外郭団体を作りまくっているのである。

なぜこの国の政府はかくも多くの外郭団体を作るのに熱心なのか?この疑問に対する回答は単純である。彼等が目的とするのは、多くの省庁の多くの高官のために天下り先の確保である。

「老生」がこのページの91号(99年7月1日)に書いたように、一つの天国から次の天国へのパラシュート降下である。

そして、多くのいわゆる高官が数回にわたってこのパラシュート降下を行い、一回のジャンプ毎に巨額の退職金を手にするのは日本国民の誰でも知っている事実である。


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