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#217 13/12/00

小児麻痺の復活?

英国の「ニューサイエンテイスト」誌#2268(12月9日号)が「老生」の事務所に届いた。同誌は週刊なので、今世紀中に「老生」が受け取る予定はあと三冊である(但し、ここに記した#2268を除くことは言うまでもない)。

「老生」としてはいつも同誌の記事を定期的に引用するのは好まない。が、今世紀恐らく最後になるであろうこのページは、お世話になったこの雑誌から引用させて頂きたい。但し、その内容であるが、今世紀最後の文章を悪いニュースで終わりたくはないが、事実はあくまで事実であるから、同胞にたいする「老生」の今世紀最後の警告として読んで頂きたい。

取りあえず、同記事の14ページを下記に引用することから始める:

「米大陸諸国に小児麻痺が再発している。この地区に小児麻痺撲滅宣言が出されてから僅か6年後の現在である。ハイチ、ドミニカ共和国で3件が確認され、その他未確認ではあるが小児麻痺の疑いが強いケースが16件もある。これらはいずれも、無害化したポリオ・ワクチンに使用されたウイルスから進化して発生したウイルスに起因すると考えられ、同ウイルスの全世界における撲滅を目的として使われた、「生きているウイルス」を使用して作られたワクチンがバックファイアを起こしたのではないかと考えられ、恐怖を新たにしている。

「WHOは2005年までには小児麻痺の完全撲滅宣言を目指している。完全撲滅すればワクチンは止められる。しかし、科学者の中には、多くのワクチンに使われている「毒性を弱めたウイルス」が、ワクチンを受けていない人々、あるいは免疫機能が正常でない人々の間で、今でも生き続けていると警告を発している人々もいる。ワクチン政策を止めた後で、ワクチンに使われたウイルス(無害化した)が元来の危険性を取り戻したとすれば、それは人類に大破壊を起こすという報復をする可能性があるという事である。

「この点で、これらの新しい小児麻痺患者発生のケースは上記の恐怖を示唆している。汎太平洋保健機構(PAHO)のダニエル・エプスタイン氏が言うには、今回のケースのウイルス株はワクチン製造に使われたワクチンとほとんど同じであると。しかし、新しいウイルスは、どこかで危険な遺伝子を新しく獲得したのではないか、とも言う。

「ワクチンが殺人遺伝子を獲得したのは、なにも今回が初めてではない。今年の10月には、日本の下水や河川から16種類以上の危険な小児麻痺遺伝子を持ったウイルスの株が発見されている。これら16種は全てワクチンに起源を発するものであった。

「汎太平洋保健機構が現在計画しているキャンペーンはカリブ海地方のウイルスの撲滅である。これに使われるワクチンは「生きたウイルス」使用のワクチンである。その理由はそれが安価かつ有効だからである。しかし、科学者の中には、「生きたウイルス」使用のワクチンから、当分の間は「死んだウイルス」使用に切り替えるべきだと考える人も多い。ワクチンの中のウイルスが死ぬまでの間だけワクチンを受ける人々の免疫システムの維持を目的としたものである。

「老人」は医学的には素人である。従って、「生きたウイルス」をベースとしたワクチンと「死んだウイルス」をベースとしたワクチンとの間の相違は判らない。当然、両者の間の『効果』の相違も『危険度』の相違についても知識は持ち合わせていない。だから、手持ちのアメリカ医学界編の「医学百科事典」(ニューヨークのランダムハウス発行)を参照してみた。

同辞典の説明では、『ワクチンには2種類あり、一つはIPV(非活性化ポリオ・ワクチン)と言い、これは死んだウイルスを用いて作られ、注射するものである。もう一方はOPV(経口投与ポリオ・ウイルス・ワクチン)であり、これは無害化してあるが「生きている」ウイルスから製造されたものである。これは通常は経口により投与される。また、このワクチンは幼児期に投与され、通常アメリカでは、生後2ケ月、4ケ月、18ケ月に投与する』と書かれている。

ともかく、医学百貨辞典から判明したのは、ポリオ・ワクチンには二つの種類があり、一つ目は、無害化しているにせよ「生きたウイルス」をベースとし、二つ目は「死んだ(あるいは殺した)ウイルス」をベースとしているという事である。「老生」にとっての問題は、「生きたウイルス」か「死んだウイルス」かの選択であるが、「老生」も含めた医学の専門家でない多くの人々にとっては、何となく「生きたウイルス」の方が強力で、従って「死んだウイルス」よりも危険な感じがするが、読者諸賢の意見はいかがであろうか?

このような、すでに撲滅したと信じられていた、言うなれば古典的伝染病には、小児麻痺に加えて、結核、コレラ、マラリア,などもある。更に加えてAIDS,エボラ、狂牛病などの「出現ウイルス」がある。全て人間によるエコロジー破壊が基本原因であろう。本当にわれわれが、前号(#216)に記した「ホモ・サピエンス・サピエンス」と呼ばれるに値する『賢明』な「種」であるならば、そろそろ何とかして本物の賢明にならねばなるまい。さもないと、ホモ・エレクタス(ジャワ原人など)へ逆戻りである。


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