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#104 03/08/99

英語を話すチンパンジー出現

 少々遅くなったが、今日は「老人」に7月25日付英国のタイムズ紙の記事を紹介させて頂きたい。この記事は英語を話すチンパンジーが出現したという話である。

 「世界で初めて、研究者達が類人猿に会話をさせる事に成功した。二匹の動物、一匹はピグミー・チンパンジーで、他の一匹はオランウータンであるが、いずれも人間と会話をすることが出来るようになった由。

 「パンバニシャという名前のチンパンジーの語彙はおよそ3千語で、キーボードを押せば合生語をしゃべるコンピューターを通じて会話が出来るとの事。

 「このチンパンジーは今ではひっきりなしにしゃべりまくり、’アイスコーヒーを下さい、お願いします’から、見たビデオについて研究者と会話を交わすとの事である。ここでいう研究者とは、アトランタにあるジョージア州立大学所属語学研究センターの科学者のことである。

 「年齢20才になるオランウータン(名前はチャンテック)は、数マイル離れたアトランタ動物園でボイス・シンセサイザー(すでに2千語のサイン・ランゲージの語彙を持つこのオランウータンにもっと早く学習させることを期待して開発されたものであるが)を使って学習している。

 「最初に学習した言葉は、天才科学者ステファン・ホーキングのスタイルで使われたものであるが、飼育係に対して’ハンバーガーを私に買ってください’というものであった。最近では、学習をしたり何か手仕事をしたりした際に貰えるお小遣いを貯めた貯金から、サイン・ランゲージで、「プールが欲しい」と言った由である。檻の中が熱波のために余りにも暑かったからとの事。

 「これらの類人猿は、400ケのキーが付いた特別デザインのキーパッドを使う由。またそれぞれのキーは特定の絵柄が付けてあるとの事。それぞれの絵柄は、例えば、「りんご」などの単純な意味を持たせてある由。また、その他にも、もっと抽象的な概念、例えば「下さい」とか、「良い」とか、「悪い」とか、更には、「助けて!」などの意味も持たせてあるとの事である。

 「動物達は全ての絵柄を覚えて、正しい順番でキーを押すことによって文章を組み立てなければならないのである。コンピューターは単語を発音するが、同時に、それらの文字をスクリーンに映し出す。14才になるパンバニシャは床にチョークで文字を書き始めたとの事。これはコンピューターのスクリーンから文字を学んでいる事を示している。大学の心理学と生物学の教授の言では、これら動物の言葉と認識力は4才の人間の子供のそれに匹敵するとの事である。

 さて、日本の大学卒業生は英語を最低でも10年間学んでいる。しかも多くの大学卒業生主君は英語を話せない。「老人」としては、これらの英語を話せない大学卒業生諸君のIQに問題があるとは決して思わない。問題があるのは英語の教え方、あるいは学び方にあると考える。勿論、文部省のカリキュラムに問題があることは言わずと知れたことである。

 日本の学生達が英語の話し方を学ぶ方法に、何か根本的な間違いがある事は明白である。日本の文部省はアトランタに人を送って、このタイムズ紙の記事にある研究者達から、何かを真剣に学ぶ必要があると「老人」は考えるが、いかがなものであろうか?

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