日本語     English

#103 03/08/99

母乳中のダイオキシン日本でも高し

 本日(8月3日)付け中日新聞によれば、厚生省が母乳に含まれるダイオキシン濃度を最近調査した。その結果は、出産後30日目の母乳中の脂肪に含まれるダイオキシン濃度を測定したもので、平均で脂肪1グラム当たり22.2ピコグラムであったとの事である。これは、政府が最近定めた安全基準である耐容一日摂取量の約25倍に当たる。

 「老人」のこのホームページ#97(7月13日付け)で、英国の全国紙インデペンデント7月11日付けから引用した、英国の生後2ケ月の乳児が、英国のダイオキシンの安全基準の42倍の母乳を飲まされている事を書いた。

 中日新聞の記事は更に、もし体重が例えば4キロか5キロの乳児が、その体重1キロ当たり120グラムの母乳を飲んだとすると、その乳児が1日に摂取するダイオキシンが100ピコグラムになると言う。これは、上記の安全基準である4ピコグラムの25倍に当たることになる。

 しかし、厚生省によれば、これだけの量のダイオキシンを摂取しても、乳児の「健康には問題ない」と言う。その理由は、授乳期間は通常1年以下なので、これだけの量を一生摂取することではないから、との事である。1ピコグラムは1兆分の1である。

 この調査は全国の21の異なる地域で、第一子を生み、母乳で育てている母親415名を対象として昨年行ったものである。

 地域的には、島根県の母親の平均濃度が最も高く、29.5ピコグラムであったのに対して、最も低かったのが沖縄県の母親であった由。

 たまたま沖縄県の平均寿命が全国で最も長いことを知っていた「老人」であるが、また、沖縄の人々の食事は非常に健康的であるという事もよく耳にする話である。沖縄の母乳のダイオキシン濃度が全国で最も低いという事実と、沖縄の人々の平均寿命が長いという事実との間に、何か共通項があるのであろうか?

 それとも、沖縄の母親の母乳に含まれるダイオキシンが少ないのは、いわゆる産業化・工業化の度合いが少ない事実が、その原因なのであろうか?

 こうなってくると、今や、工業・産業水準が高い国に生まれるという事が幸せな事なのかどうか、極めて疑問になってくる。

 ところで、「老人」としては、英国のパートナーに耐容一日摂取量(TDI)が、英国ではどれだけに設定されているのか、早速問い合わせて見なければならない。さもないと、英国の安全基準の42倍と、日本の安全基準の25倍と、どちらがより危険なのかの判断ができないからである。

前のページへ     次のページへ

〒435-0026      静岡県浜松市南区金折町733-2    TEL: 053-443-8450    FAX: 053-443-8491

© 2015 Uni-Vite JAPAN LTD, All rights reserved.