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#099 19/07/99

遺伝子操作木綿の下着と靴下の是非

7月19日(金)付けタイムズ紙に次ぎのような興味深い記事がある。

「あなたの着ている下着は、政治的かつ環境保護の観点からして、問題はないのだろうか?消費者の関心が、遺伝子操作食品から遺伝子操作木綿で作った下着に及んでいる現在、下着販売店とデパートが、これから心配しなければならないのがこの問題である。

「今日までのところでは、消費者の怒りは、もっぱら遺伝子操作食品、中でもトウモロコシと大豆が、加工食品の三分の二に使われているという事実に集中している。

「スパーマーケットも自社ブランドの遺伝子操作食品成分を表示するか否かの選択を迫られているが、同じ選択が、今や下着についても必要になろうとしている。

「遺伝子操作作物に対して反対の声をあげている環境保護者の立場から見て、大豆やトウモロコシ等と同様に重要になりつつあるのが、第三の遺伝子操作農作物として登場してきた綿花であるからである。綿花はアメリカが世界最大の輸出国であるが、そのアメリカで、例えば今年の作付けはおよそ半分がすでに遺伝子操作された種になっている。大豆とトウモロコシの場合もそうであるが、アメリカの問題は、遺伝子操作作物と従来タイプの作物とを区別していない点にある。

「英国最大のデパートマークスアンドスペンサー社は遺伝子操作食品を販売しないと表明しているが、事が下着、靴下、綿パンに及ぶと、区別が非常に難しいことを認めている。同社の木綿の専門家が言う、”問題なのは遺伝子操作綿花については自社でテストが不可能な点です。だから遺伝子操作の木綿を使った下着なのか、あるいはそうでないのか、自信をもって断言できないのです”と。

「遺伝子操作について反対の立場をとる環境保護団体<地球の友>は衣料品製造会社に対して、遺伝子操作した木綿の使用をするかしないか、質問状を送っている。同団体のスポークスマンであるピート・ライリーは言う、”遺伝子操作の問題は何も食品の安全性だけではありません。一般消費者が問題にしているのは、遺伝子操作農作物が環境に与える影響なのです。また、植物相に与える影響であり、更には、第三世界の農業に対する影響なのです”と。

「消費者団体は、”大手の小売業者からはすでに遺伝子操作食品について反対の同意を取り付けています。取り扱い禁止か、表示するかの相違こそありますが概ね前向きな姿勢です。次ぎのステップは遺伝子操作木綿についての表示の問題です”、と言っている。

 さて、「老人」としては遺伝子操作食品を食うのは嫌である。だから遺伝子操作食品を口にしないために出来る限りの努力をする積もりである。とは言うものの、良く考えてみれば、既にして無理やり食わされてしまっているのかも知れない。何故なら、日本の伝統的食品の味噌や醤油も大豆から作る訳であるが、その大豆の殆どはアメリカからの輸入品であるからである。「老人」の遺伝子操作食品嫌いは必ずしも科学的根拠に基づくものではない。単に好き嫌いの問題である。

 ただし、一部の過激な環境保護主義者が、遺伝子操作木綿の下着について反対するのは、その根拠がいまいち良く判らない。あるいはアレルギーとでも関係があるのであろうか?<地球の友>のホームページのアドレスを入手したので日本に帰国したら聞いてみたい。食品の遺伝子操作についてはNOと言う「老人」ではあるが、下着や靴下についてはさして抵抗感はない。

 むしろ、あまり過激な環境保護主義者の反応も少々気になる。ヒステリックとさえ言える程である。どうも何やら「反対のための反対」という感じさえ見られる。そして、前にも書いたが、物事の解決に当たってヒステリーが解決をした例は、人類の歴史上皆無なのである。

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