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#097 13/07/99

350種類の化学物質が母乳に含まれる

 7月11日付の英国の「インデペンデント紙」によれば、母乳の中に350種類以上の化学物質が含まれていることが判明した、と報道している。香水、日焼け止めオイル、ドライクリーニング液等に含まれる科学物質、更には殺虫剤、産業原料等さえあり、中には発ガン性のあるものや、免疫機能を損なったり性ホルモンを撹乱する物質も含まれていた由である。以下主要点を引用する。

 「極めて重要な事であるが、明日(7月12日)出版される権威ある科学報告書に、2才になる英国の子供達は、安全レベルの42倍の濃度のダイオキシンを含んだ母乳を飲まされている事実が発表される予定である。

 「政府としては、母乳の汚染の程度を更に詳しく調査すべく準備中である。この調査の目的は、ダイオキシン、殺虫剤、動物の性を撹乱する内分泌撹乱物質、毒性金属類、特に鉛、水銀、砒素等の広範な汚染物質を分析・検出しようというものである。

 「この報告書は特に毒性の強いダイオキシンが母乳から検出されたことを報告しているだけでなく、DDTのような殺虫剤、更には、変圧器やある種のペンキに広く使われていた有毒化学物質であるPCBも含まれていることも報告している。ドライクリーニングに使われる化学物質、おむつの殺菌剤も含まれていた由である。

 「老人」がしばらく前に読んだアメリカの小児科医Dr. Robert Mendelsohnが書いた"Confession of a Medical Heretic(異端医師の告白)"なる書物によれば、通常の状態では、乳児にとって完全食品なそうである。この医師ははっきりと、いわゆる乳児用粉ミルクに対して反対の立場である。その理由は、何万年もの人類の長い歴史の中で、人類は母乳で育ち、進化してきたから、というのである。一方の乳児用粉ミルクの歴史は、たかだか50年とか100年という単位であろう。

 この歴史の差に加えて、もう一つ重要な事がある。それは初乳と呼ばれる黄身を帯びた液体で、出産後数時間あるいは数日間だけ母体が作り出すもので、これは新生児にとって重要なる最初の食物となる。高タンパクであり、また新生児に受動免疫を与える抗体を含み、腸内部に保護膜を作る。また、病原菌やウイルスから新生児を守り、呼吸器系の感染を防ぐ働きもする。

 乳児用粉ミルクと比較すると、母乳にはもっと多くの利点がある。しょせん粉ミルクは牛乳を主たる原料としているから、牛にとっては完全食品であっても、人間にとっては不完全なものであろう。その母乳に、今、大変な事が起こっているのだ。350種類もの汚染物質を含む母乳で育つ乳児に、どのような将来が待っているのであろうか?

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