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#089 29/06/99

農水省がクローン牛肉の販売を制限

6月29日の英文購売が次ぎのニュースを報じている。

「農林水産省の高官(複数)が月曜日(6月28日)に語ったところでは、同省としては、クローン牛肉の販売を特定の販売店に制限することを決定した由。また、その販売店ではクローン牛肉である旨を表示することを条件にするとの事である。従って、クローン牛肉は、通常の流通ルートには乗らないことになる。

「更に、同省としては、消費者の反対を減らす目的で、クローン牛の販売店の数を制限して、9月から販売開始を予定している、との事である。この手順は、クローン牛の安全性について警鐘を鳴らす消費者団体の声を反映して踏まれるものである。1993年以来、144匹の子牛が、消費者に知らされずに販売されたことが、本年4月に明らかになったものである。

「これらの子牛は受精卵クローンとして国内の農業試験所で実験的に作られたものである。同省としては、日本の農業基準法のもとでは、クローン牛に

対しては表示義務を求める声に答えることが出来ないため、計画は中止せざるを得なくなったものである。

「同省は、諸般の情勢を考慮して、表示の義務化はしない事に決定したが、

その理由は次ぎの3点である。

(1)牛肉販売の全体からみれば、クローン牛の量は微少であること。

(2) 表示化に対しては業界から強い反対があること。

(3)牛肉の流通は非常に複雑で、表示の正確性を期待するのが困難であり、また虚偽の表示を見分ける方法がないこと。

「同省としては、すでに東京都内の小売業者数社と接触して、クローン牛肉の販売を打診している由。また、さらに多くの小売業者を招くことも検討しているとの事である。

「ある高官によれば、“アンテナ・ショップのようなものです”という。農水省としては、“クローン牛肉の安全性については確信を持ってますので、消費者もいずれは慣れてくる事を期待してます。”と言う。

「同高官は、販売開始までに決着を付ける必要がある事項が沢山あると言う。例えばミルクをどうするか、また内蔵をどうするか、さらには小売業者は

恐らく利益を期待できないので、それをどうするか、等が問題だとの事である。

「この計画で対象とされているのは、受精卵クローンであり、1996年にイギリスのドーリー羊に用いられた体細胞クローンではないとの事。

この記事を読んで、「老人」としては、この農水省の高官の態度に激怒せざるを得ない。いかなる根拠に基づいて、この高官氏は、クローン牛肉の安全性について確信があると言えるのか?高官氏が安全と言うから安全だ、と言わんばかりではないか?この姿勢こそが、わが国の官僚の思い上がりと指摘せざるを得ない。

この高官氏が行うべきことは、しっかりした科学的根拠を示すことである。

ところが、安全性のテストには幾世代かにわたる、長い長い時間が必要である。

従って科学的根拠は示せないのだ。

うっかりと、官僚の思い上がりに乗せられて、クローン牛だけは金輪際食わぬと腹を決めている「老人」である。

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