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#084 11/06/99

来世紀半ばには鮭が絶滅か?

本日(6月11日)の英字読売新聞が気になる記事を伝えている。

「世界自然基金(World Wide Fund for Nature)が6月8日に発行した報告書によれば、地球温暖化の結果として起こる海水温の上昇によって、来世紀の半ばには鮭が絶滅する可能性がある。

「このスイスに本拠を置く機関の報告書は、アラスカにおけるべに鮭の漁獲が、海水温度が平均を上回った1997年と1998年に、大きく低下したと報じている。

「日本とカナダの専門家の調査によると、暖かい水温の中では、鮭は栄養不良あるいは飢餓に晒される由である。その理由は、水温が高くなると、鮭の代謝率が上昇し、適温の場合よりはるかに高いカロリーを摂取しなければ生きられない、と同報告書は指摘している。鮭にとっての理想的な温度帯は摂氏7度から15度である。

「報告書によれば、水温が現在の割合で上昇し続ければ、べに鮭に適した生息域は21世紀の半ばには殆ど消滅すると言う。べに鮭以外の他の鮭類も温度変化に弱く、これらも同様に絶滅するであろうと予測されている。

「従って、鮭にとっては、生存するためには、より深い海に住み、餌を食べる時のみ浅いところにくるか、あるいは、より寒冷な北方海域に移り住むか、の選択を強いられることになる。しかし北方に移動するということは、産卵する河川から遠くなることを意味する。

「これら二つの選択肢も、それぞれに問題がある。最新の調査結果によれば、鮭の生息深度は、一生のうち70パーセントは10メートル以下の深さであるとの事である。従って、より深い海域に住むのは困難と推定される。

「第二の選択肢、つまり北方への移動、についての問題は、生息地から産卵する河川までの距離が遠くなるがため、河川にたどり付くまでに、卵と魚体の脂肪を消耗してしまうことである。

以上が新聞記事である。そこで「老人」は昨日のページ#83に、成長ホルモンの使用にまつわるヨーロッパ連合と米国の争いに関連して、発ガン性を疑われる成長ホルモンを使っているアメリカの牛肉は、今後ビジネスで出張しても絶対口にしない、と書いたことを思い出した。

肉を食べない場合に、「老人」は何を食べると読者はお考えだろうか?当然ながら魚である。特に鮭は「老人」大好物である。実際、「老人」はアラスカに出張した経験があるが、そのときは殆ど毎日鮭を食べていた経験がある。日本の自宅でもべに鮭を週に3回は食べている。

上記のレポートによれば、そのべに鮭が来世紀の中頃には絶滅するという。いかにも残念なニュースである。そして、絶滅は地球温暖化によるという。温暖化の起こる理由は?もちろん、いわゆる温室効果による。では、何故温室効果が起こるのか?二酸化炭素、フロン、窒素酸化物、その他の諸々のガスによる大気汚染である。そして、われわれ人間が毎日これらを生み出しているのである。自動車その他の内燃機関を用い、その他多くの「産業」というなの下に全ての人々が加害者なのである。

例えば自動車についても、誰もがいずれ自動車は使用しないようにすべきとは思う。しかし実際には毎日これを用いている。「老人」を含むある種の人々にとっては、車を捨てるということは死活問題であるからだ。だからこそ使わざるを得ないのだ。そして、毎日排気ガスをばら撒いている。少なくとも、メタノールと水素を用いる燃料電池の車が近い将来実用化されるまでは・・・

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