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#056 18/02/99

一在日外国人の痛烈なる日本批判と、同感する「老人」

たいていの新聞には読者からの投稿欄があるが、「老人」が購読する英文読売にもそれがある。2月18日付けの同紙に、神戸市在住と思われるデイビッド・デイッカーソンなる人物が、「日本の大いなる成功」と題する一文が投稿されている。

名前から日本に住む外国人からの投稿とはすぐ分かったが、「老人」には、在日外国人から「大いなる成功」と誉められるような成功事例が最近あったのかどうかとても思いつかない。そこで、早速それを読み始めた。まず、投稿の内容を引用しよう。

「多くの否定的事柄や自己分析が行われる中で、日本は長引く不況の泥沼から抜け出すべく、また伝統的に持ち続けてきた社会の枠組みの崩壊を防ぐ力がまだ残っていることを己に示すためにも、懸命な努力を行っている。しかし、このような各種の努力の中で、見逃されている一つのことがあり、それは、「日本の大いなる成功」である。

「抜け目無く、細心の注意をもって作られた政策によって、一般大衆は今や政府にとってまるで夢のような「羊」になってしまったのだ!日本人は、他に例を見ないほど、政府にとって従順で操りやすい国民になってしまったのだ。

「日本は腐敗と同義語になってしまった。賄賂、談合、総会屋、天下り、等などが満ち溢れ過ぎて、平均的日本人(仮に名前を次郎とする)はとても善良であるが、政府や関係機関の行うことは彼の視界の外になってしまい、政治は政治家に任せておくのがベストという心境になってしまっている。

「結局のところ、仮に次郎君が質問をしたり、あるいは自分の意見を述べてみても、恐らく混乱するだけで、選挙によって選出された勤勉な公務員に迷惑を掛けてしまうことになるだろう。

「少なくとも次郎君は、このように信じるよう教育を受けている。それに加えて、彼は、往復2時間の通勤時間をかけて出勤し、残業手当なしに12時間働いているので疲れ過ぎているのだ。なにしろ、いかにも高級住宅という幻想を与える名前の"何々マンション"とか"かんとかハイツ"なる、事実は湿っぽい小さなアパートのローンが30年も残っているのだ。

「これが日本の大いなる成功なのだ。事実と異なる事柄の暗記を強要する丸暗記学習を通じて、必要な場合には情報をコントロールすることにより、情報も持つものに対する完璧な依存関係を作り出したのだ。独立の気概を持った意見に基づく行動の試みが現れても、それは、独立であるが故に反社会的であるとして潰されてしまうのだ。

「この国の指導者たちは、このような見事な"脳死"の創造に小躍りしているに違いない。この国ではドーリー羊は不要なのだ。

何という鋭い観察であろうか?「老人」はこの人物の意見に全く同感である。外国人が、日本の持つ病弊に対してこれだけの知識を持つのは驚きである。些かの誤解も散見されるが、いずれも枝葉末節のことである。野球でいえば小さなエラーがここかしこであっても、チームとして最後に勝利すれば良いのだ。その意味では、デイッカーソン氏が完全に試合に勝っている。

「老人」としては、この人物にいたく興味をそそられる。是非一度意見の交換をしてみたい。英文読売の編集室で紹介の労をとってくれるものだろうか?

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