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#021 13/11/98

厚生省が非加熱製剤製剤の回収日付をごまかす

本日(11月13日)の英字新聞The Daily Yomiuriによれば、しばらく前に世間を騒がせた血友病患者向けの非加熱製剤の回収日について、厚生省が同製剤についての対応の遅延を国民の目から隠蔽する目的で、回収完了の日をごま化したとして、11日の東京地裁に告発された由。

「この陳述は、元厚生省の血液製剤担当で、職務怠慢により血友病患者をエイズにより死亡させたとして告発されている松村氏の裁判の過程で述べられたものである。

「東京地検の検察官は、更に、かって厚生省の薬務課に勤務していた職員の一人が回収日付を改ざんしたことを認めたと語った。

「同課から押収されたファイルによれば、アメリカのバクスター・ワールドトレーデイング社の100%子会社である日本のバクスター社は1986年2月に回収を完了し、またバイエル社は同年5月に完了したことになっている。

「しかしながら、1996年1月に厚生省が報道陣に対して配布した書類の上では、これら2社が回収を完了したのは1985年10月とされている。

「国会に証人として喚問された厚生省幹部は、この書類上の日付に従って、非加熱製剤の回収は1985年11月までに完了したと証言したのである。

「元厚生省安全担当課の阿部ミチハル{ローマ字故漢字不明。許されたし}氏(50才)は法廷で日付改ざんの事実を認めながらも、その責任が誰にあるのかは知らないし、"自分は関係ありません"と述べている。

「日本全国で5000人の血友病患者のうち、1980年代にアメリカから輸入された汚染血液凝固剤によりHIVに感染した患者は1800名に達する。そのうちおよそ800名が死亡している。

「老人」としては、このニュースは信じられない思いである。国民の健康について責任をもつべき厚生省が、たとえ直接手を下したのではないにしても、少なくとも間接的には400名の死に責任があり、それも職務怠慢という受動的な形でなく、非加熱製剤の回収日を改ざんするという積極的な形で責任があるというのである。「老人」の直感では、問題の日付の改ざんについては、だれか阿部氏よりも地位の高い人物が改ざんの指示を与えたのではないかという疑問が残る。

この国の役人のメンタリテイーでは、自分でこのような大それたことを発案して実行することはまず考えられぬ。「老人」としては、確信犯として実行命令を出した犯罪人がいたに違いないと確信する次第。もし、「老人」が今少し若く、時間も自由なら、この際シャーロック・ホームズを気取って、この恥ずべき厚生省内の犯罪人をあぶりだしたい気がする。

事実を究明し、この破廉恥な犯罪者を暴く。何と痛快な事であろうか。しかし、現実には、「老人」にはそのような楽しみを持つだけの時間がない。せめて検察が阿部氏を追求して誰が誰に命令して「改ざん」を実行させたかを究明することを期待するしかないのだ。口惜しや!

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