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極端な大量摂取をしなければ免疫抑制は起こらない

 人体の免疫細胞は、ある種の疾患の病原となる微生物を破壊する活性酸素を発生させます。そのために、抗酸化物質は免疫抑制の原因となる、として否定する臨床医もいます。理論的にこの可能性は否定できません。ある種の感染症のスタート時に極端に大量の抗酸化物質の摂取は、その感染症を悪化させることもあり得るからです。

 しかし、大多数の人々にとっては、抗酸化物質の補助的摂取は免疫機能を改善する結果になるのは事実です。免疫細胞の好中球(訳注7参照)のような免疫細胞は、必要な場合に自身がビタミンCを蓄積します。必要な場合というのは、好中球自身が生む活性酸素(これによって細菌を殺す)から身を守るために免疫的に活性を必要とする場合を意味します。この場合でも、ビタミンCが充分でないと、活性化した好中球自身が自分の生み出した活性酸素によって破壊されることになり、その結果として免疫抑制となり、好中球の破壊によって起こる活性酸素ダメージと重なってより重大な組織破壊へとつながります。病気の進行があるていど進行した時点での抗酸化物質の摂取は、その時点では免疫細胞の活性化が終わっているので、前述のプロセスは起こりません。従って炎症等の症状の緩和に役立つわけです。結論として、タイミングを誤った極端な大量摂取を除けば、抗酸化食品による免疫抑制は考えなくて良いと思います。

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